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偽妊娠

ワンちゃんは偽妊娠をすることがあります。

排卵後、妊娠していなくても卵巣に黄体という組織がつくられ、妊娠しているような兆候が見られるのです。

主な兆候としては、乳腺の腫大、乳汁分泌、営巣行動、おもちゃを子犬のように可愛がる、などです。これはワンちゃんがその昔、群れを作って生活していた時代に、他の雌犬から産まれた子犬を群れの中で世話ができるようにするための生理的な現象と言われています。

偽妊娠

避妊手術希望で来院した5歳のワンちゃん、一目見て乳腺が顕著に腫大していました。白い乳汁の分泌もあります。思わず飼い主様に「妊娠していますか?」と尋ねてしまったほどでした。念のためエコーで妊娠していないことを確認し、偽妊娠期間が終了したら避妊手術しましょうと説明しました。

偽妊娠は発情ごとに繰り返す子が多いです。また、食欲不振や乳腺炎などの病的な症状を引き起こすこともあります。抗プロラクチン剤による内科治療も可能ですが、子供を産ませる予定がないのであれば避妊手術が最も有用です。

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