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瞼にできるしこり

こんにちは、獣医師の岡松です。

暑い日が続いています。今年は平年よりも暑い夏になるそうです。人と同様に動物も熱中症に注意が必要です。


今回は眼瞼に発生するマイボーム腺腫という腫瘍を紹介します。


マイボーム腺とは、まぶたに存在する油分を分泌する器官です。涙が蒸発するのを防ぐ重要な働きをしています。このマイボーム腺が腫瘍化してしまった物がマイボーム腺腫です。中高齢の犬でしばしば見られる腫瘍でほとんどが良性の腫瘍です。しかし、大きくなってくると角膜に刺激を与え痛みや炎症の原因となります。


一般的に全身麻酔下で腫瘍を切除して治療します。腫瘍が発生した瞼を一部切除した後、瞼を細めの糸で縫合します。この時、眼球に縫合糸が当たってしまうと眼に傷がついてしまうので縫い方に少し工夫が必要です。

手術後は自分で擦ったり掻いてしまわないように、縫った傷が治るまではエリザベスカラーの装着が必要です。


瞼の腫瘍は大きくなる前に手術で切除をした方が良いです。大きい腫瘍ですとそれだけ瞼を大きく切除する事になりますので、手術が難しくなります。



動物医療センター とよた犬と猫の病院 獣医師 岡松 岳

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