ミミダニ

ミミダニ症は正式にはミミヒゼンダニという寄生虫が外耳道に寄生することによって発症します。

症状としては、非常に強い耳の痒みです。

耳が傷つくくらい後肢でかいたり、頭をしきりに振ったりします。そしてミミダニが寄生すると、耳道内には大量の茶褐色の耳垢が見られます。この耳垢を顕微鏡で観察することで、ミミダニ成虫や虫卵を検出します。

国内で認可された治療法としてはスポット薬の投与があります。2週間ごとに3回投与します。その間、耳道洗浄も併用していきます。なかなか駆虫されない場合は、認可外使用ではあるので飼い主様に十分にインフォームした上で別の薬を使用することもあります。

重要なことは、ミミダニは同居動物に非常にうつりやすく、多頭飼育の場合は全頭に対するケアが必要になってきます。

また、宿主以外の環境でも最長12日間生存できると言われており、ミミダニ症と診断されたら動物が暮らす環境を綺麗に掃除したり毛布を洗濯したりする必要もあります。

動物医療センター とよた犬と猫の病院

院長

北原 康大

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