もしかしたらうちの子にもこんな行動があるかも・・・?
皆さんとワンちゃんの暮らしの中で、しつけに関する疑問や困りごとなど、大小様々なお悩みがあると思います。
その中には深刻な問題になる行動があることも。
そこで、ワンちゃんを新しく飼い始めた方々の悩み・疑問をまとめてみました。
- しつけはいつからどのように始めればいいですか?
- 犬の社会化期のピークは3ヶ月齢までと言われています。社会化とはワンちゃんが色々な状況に接することでこれから生活していく環境に慣れることを言います。この時期はいろんな人と触れ合ったり、外の世界や音に慣れさせるチャンスです。お家に来たその時から社会化、ハウストレーニング(ゲージに入ること)、トイレトレーニングというしつけは始めてください。
- しつけのポイントはありますか?
- 犬の集中力は長くて10分です。しつけは短時間集中で行うこと。
1つ叱ったら9つ褒めること。
成功した時、我慢できた時は必ずご褒美を与えることと声に出して褒めること。
ご褒美は小さくちぎったおやつや1粒のドライフードであげること。
※1日の食事の量も考慮してカロリーの過剰摂取に注意してください。
名前を呼んで怒らないこと。「名前=怒られる」と認識してしまい、呼んでも来なくなってしまいます。
- シーツの上でトイレができません
- トイレトレーニングの鉄則は「叱らないこと」。失敗しても怒らずに無言で片付けましょう。
食事の後、遊んだ後、寝起きはトイレのチャンスです。最初はトイレをサークルなどで囲い、必ず成功できるようにしてあげましょう。
- 甘噛みがひどいです
- 子犬の頃の甘噛みはあまり痛くもなく可愛いから放置してしまいがちですが、放っておくと悪化します。甘噛みは要求から来るものが多いので、噛んできたら知らんぷりをして別の部屋に行く、遊ぶのをやめるなど、無視してしまいましょう。叱ってるつもりがワンちゃんには応援、喜んでると思われることがあるので無視が一番です。
- 落ちているものをなんでも食べてしまう誤食癖があります
- 落ちているものは食べてはいけない、人間の手から与えられたものを食べる、ということを教えてあげましょう。トレーニングの1つに、わざと床におやつを置いておく→リードを付けた状態で近くを通る→食べそうになったらリードをキュッと瞬間的に引っ張る→食べなかったら褒めておやつを拾う→拾ったものをあげる…という方法があります。ぜひ試してみてください。
- 怖がって散歩中歩きません
- お散歩で車の音、犬の吠える声、自転車、子供の声、知らない人とすれ違うこと。。いろんな初めてを恐怖に感じたままにすると外へ出ることを嫌がるようになります。まずは抱っこでお外へ行って、いろんな音や物、人に慣れさせて『お散歩は楽しい!』と思わせてあげることが大事です。ご褒美を持っていくことも忘れずに!それでも怖がる子にはお散歩に行くコースや時間帯を静かな場所や時に変えて、嫌がる前にお家に帰るようにして、徐々に距離を伸ばして練習しましょう。
- ごはんをなかなか食べなくて困ってます
- 食べないからといってあげっぱなしにしていませんか?ごはんはリーダーが与えるもの。常に置いてあれば「食べるのはいつでもいいや」と思ってしまいますし、リーダーの存在の必要性もなくなってきてしまいます。ごはんをあげる時間は人が決めて、出した時に食べ切らないようなら片付けて、「この時間にしか食べれないもの」と覚えさせましょう。
ただし、生後半年に満たない小型犬は低血糖になりやすいため、食べない時はすぐに病院へ連れてきてください。
- ソファ・クッション・ベッド・おもちゃ等、家の物を破壊してしまいます
- 犬は興味あるものを咥えてしまうことが多々あります。また、飼い主の気を引くために噛んでしまう子も多いです。まずは噛んでもいいものを与えましょう。特に破壊してしまうものと似た触感のものが良いです。見ていることが出来ない時はハウスへ入れていたずら出来ない環境に変えましょう。ちょっと変わったトレーニングに、飼い主の演技力が必要ですが、ワンちゃんがいたずらで噛んでいる物を本気で怒るという方法があります。(ワンちゃんを怒るのではないですよ!)リーダーが本気で怒ってる対象物は何か分からないけど怖いもの?とワンちゃんに思わせることが大事です。
- 動物病院が苦手です
- 病院は「嫌な事をされるところ」というイメージを変えることが重要です。キャリーケースに入るのが診察に行く時ばかりだと「キャリーケース=嫌な場所に連れていかれる」と関連付けてしまい、見るだけで震えたり逃げたりします。まずはキャリーケースの扉を開けて普段から見える場所に出しておき、食事や美味しいおやつはその中で食べるようにして良い印象に変えていきましょう。また予防注射などで診察に行くときには、特別に美味しいおやつを持って出掛け、頑張った後は先生や看護師からそのおやつをあげてもらいましょう。病気ではなくても、病院に来て診察台の上でおやつをもらって帰るという方法も良いですよ。病院に行くと毎回何かされるわけではないということを理解してもらいましょう。
- 散歩中や動物病院の待合室などで出会った人や犬に吠えてしまいます
- 病院の待合室などの限られた空間で他の人やワンちゃんに吠えてしまう場合は、キャリーケースに入れてから病院へ行きましょう。さらにキャリーケースの上から目隠しを被せて見えない状態にします。
キャリーに入れられない子なら抱っこしたまま他の人やワンちゃんに背中を向け、見えないようにする対処をします。ただし吠えたからと言って抱っこして頭をなでたり優しい声でなだめてしまうと「吠えることが良い事」だと言っているようなものなので、それはやめましょう。病院の入口、会計前、診察室前などの人やワンちゃんの出入りの多い場所は避け、隅の方の静かな所でお座りをさせて落ち着かせるようにしましょう。お散歩中の場合は、『リーダーウォーク』というトレーニング法があります。ワンちゃんの意思を無視して飼い主さんの好きな方向へ行くようにします。例えば、ワンちゃんが行きたい方向へ引っ張ったら、あえて逆方向へ行くイメージです。この方法を使って、向こうから人やワンちゃんが歩いてくるのが見えたら、吠える前に方向転換して道を変えましょう。お散歩中にこの方向転換を何度か突然やってみることを繰り返せば、飼い主さんに合わせて歩く訓練になります。この練習中には声をかけることはせず、愛犬がこちらを気にしてアイコンタクトが取れた時に初めて声をかけて褒めることをしましょう。