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食道内異物

こんにちは。獣医師の岡松です。

真夏のピークは越えたと思いますが、まだまだ暑い日が続いています。エアコンで冷えて風邪を引くことがありますので体調には気をつけましょう。また、新型コロナウイルスの感染状況が全国的に悪化していますので、感染予防を意識していきましょう。


話は変わりますが、今回は内視鏡のお話です。

8月は本当に内視鏡処置が多かったです。1ヶ月で10件ほど、内視鏡にて異物を摘出したと思います。

異物を摂取してもほとんどの子が催吐処置で回収できるますが、それで解決しない場合は全身麻酔下での内視鏡へと進みます。つまり、当院がいかに誤飲の患者さんが多いかということがお分かりいただけると思います...


皆様のご自宅のわんちゃんはおやつや歯磨きガムは食べますか?少し大きめで固いおやつはよく噛んでから食べていますか?先日ジャーキーをあまり噛まない状態で丸呑みしてしまい、食道内で詰まってしまったワンちゃんが来院されました。

来院時、流涎とえずきが認められました。レントゲンを撮影したところ、食道の拡張と、食道内におやつと思われる陰影が認められました。



自力で飲み込む事が困難と思われたため、全身麻酔下で内視鏡を用いて、食道内の物を胃の中へ移動させました。



上は食道内のジャーキーです。

食道に異物が詰まると、食道炎や食道穿孔(食道に穴が開く)等を起こす事があります。食道炎の程度によっては後に食道狭窄を起こす事があります。


愛犬が何かを丸呑みしてしまい、よだれが止まらなかったり苦しそうにしている時は、食道に物が詰まっている可能性があります。そのような場合は早めに病院へご連絡ください。


動物医療センター とよた犬と猫の病院

獣医師 岡松 岳

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